6日のNY株式相場は続伸。寄り前に発表された米6月雇用統計が好感された。米政府による340億米ドルの中国製品に対する追加関税が発効し報復関税合戦の懸念が高まったたことでキャタピラーなどが下落したが、影響は限定的だった。雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想の19.5万人を上回る21.3万人と強い結果となった。一方、求職者が増えたことで失業率は前回の3.8％から4.0％に悪化。平均時給も前月比+0.2％と前回の+0.3％から伸びが低下した。景気拡大が確認された一方で賃金が大きく伸びなかったことでインフレ圧力は高まらなかった。ダウ平均は一時163米ドル高まで上昇し、99.74米ドル高 (+0.41%)で終了。アップルやマクドナルドが指数を押し上げた。S&P500は0.85％高、ハイテク株比率の高いナスダック総合が1.34％高となり、主要3指数そろっての2日続伸となった。週間ではダウ平均が0.76％高と4週ぶりに反発し、S&P500が1.52％高、ナスダック総合が2.37％高とともに3週ぶりに反発した。

　S&P500の業種別指数は全11業種が上昇。ヘルスケアが1.45％高、情報技術が1.24％高となり上昇率1.2位となった。ヘルスケアではバイオジェンが19.63％と急伸し、情報技術ではアドバンスト・マイクロ・デバイゼズ、ツイッターが3-5％上昇したほか、フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、アルファベットのFAANG株も軒並み高となった。センチメントは改善。投資家の不安心理を表すシカゴのVIX指数は13.37ポイントと前日比1.60ポイント低下。6月20日以来の低水準となった。

海外市況

 指標                        寄値      高値      安値      終値    前日比   騰落率

 NYダウ                    24352.47  24520.29  24281.47  24456.48    99.74    0.40

 S&P500                     2737.68   2764.41   2733.52   2759.82    23.21    0.84

 NASDAQ                     7595.93   7695.81   7588.65   7688.39   101.96    1.34

 CME225先物                21680.00  21860.00  21610.00  21795.00    -5.00   -0.02

 FT100                      7617.70   7617.70   7617.70   7617.70    14.48    0.19

 DAX                       12506.27  12508.08  12426.40  12496.17    31.88    0.25

 為替（ドル/円）             110.68    110.79    110.39    110.48     0.01    0.01

 WTI先物                      73.16     74.01     72.14     73.80     0.86    1.18

 金（Gold）先物             1258.40   1260.20   1253.70   1255.80    -3.00   -0.24

 ※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。