27日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日続落。前場終値は前日比0.58%安の28713.80ポイントだった。中国企業指数は1.00%安の11007.42ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で503億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈む展開。約6カ月ぶりの安値圏まで下落しているだけに買い戻しが入りやすい環境であるものの、米政権が6月末までに対中投資制限策などを発表するのを前に投資家の慎重姿勢が続いている。人民元の対米ドル相場の低下が続いていることや、中国本土市場からの相互取引制度を通じた香港株売買の売り越しが続いていることなども相場の重しとなっている。指数は前場中盤に一時、プラス圏に戻す場面がみられたものの、前引けにかけて再び売りが加速した。
個別銘柄では、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、本土4大商業銀行の中国工商銀行(
01398)や中国建設銀行(
00939)が下落し相場の下げを主導。本土不動産大手の碧桂園(
02007)やアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が5%を超える大幅安となったほか、航空株の中国国際航空(
00753)や中国南方航空(
01055)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大きく売られている。半面、原油高が好感されて中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が逆行高。通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム(
00762)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、電力会社の華能新能源(
00958)や龍源電力(
00916)が上昇した。