2018-06-27 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:3日続落、引け前に下げ幅拡大 米中摩擦の激化を警戒
27日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。前場終値は前日比0.45%安の2831.58ポイントだった。深セン成分指数は0.85%安の9259.77ポイントと反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1789億5000万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、中盤までは前日終値を挟んだ一進一退の展開。前日に約2年ぶり安値で終えた後とあって、自律反発を狙った買いが相場を支える一方、米中摩擦の激化に対する警戒感が引き続き重しとなった。米政権が6月末までに対中投資制限策などを発表するのを控え、投資家の慎重な姿勢が続いた。きょうの人民元相場の対米ドル中間レートが大幅に6営業日続落するなど、人民元安の加速も嫌気された。上値の重さが意識されると、指数は引け前に下げ幅を拡大した。
セクター別では、原油高と人民元安を受けて航空が大幅安。スラム街再開発向け融資の引き締めや、企業による住宅購入の規制など、複数の都市で不動産市場の引き締め策が強化されたと伝わり、不動産が続落した。銀行、保険、鉄鉱、医薬なども総じて安い。半面、原油相場の上昇を追い風に石油が大幅高。インフラ建設、自動車の一角も買われた。
上海B株指数は0.44%高の289.52ポイント、深センB株指数は00.16%高の1054.43ポイントだった。