26日のNY株式相場は小幅反発。前日の大幅安の反動で買い戻しが優勢となったが、トランプ政権の通商政策の不透明感が引き続き上値を抑えた。ダウ平均は序盤はもみ合いとなったが午後に131米ドル高まで上昇し、30.31米ドル高 (+0.12%)と小幅に反発して終了。インテル、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが下落した一方、シェブロン、アップル、ビザが上昇しダウ平均を支えた。S&P500も0.22%高と小幅に反発。原油高を好感したエネルギー株や一般消費財、情報技術株が上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.39%高となり、小型株指数のラッセル2000も0.66%高とともに反発した。
米中貿易戦争への過度な警戒感が緩み、投資家の不安心理を示すVIX指数は15.92ポイントと前日比1.41ポイント低下した。ただ、中国資本による対米投資制限の問題をめぐり、ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長、ムニューシン財務長官、サンダース報道官など政権内要人のコメントがそれぞれ異なったことで不透明感が残った。S&P500の11業種は生活必需品、電気通信、金融、ヘルスケアを除く7業種が上昇。トランプ大統領が日本など各国にイラン産原油の取引停止を求めたことでNY原油が5月以来の70米ドル台に急伸し、エネルギー株指数が1.40%高と上昇率トップとなった。個別ではダウ平均から除外されたゼネラル・エレクトリックが7.76%高とS&P500の上昇率トップ。事業売却を進め、航空機エンジン事業など収益力の高い分野に事業を集中するとしたことが好感された。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24281.89 24384.21 24241.22 24283.11 30.31 0.12
S&P500 2722.12 2732.91 2715.60 2723.06 5.99 0.22
NASDAQ 7553.74 7597.49 7527.00 7561.63 29.62 0.39
CME225先物 22175.00 22370.00 22055.00 22305.00 -15.00 -0.07
FT100 7537.92 7537.92 7537.92 7537.92 28.08 0.37
DAX 12333.44 12355.86 12188.50 12234.34 -35.99 -0.29
為替(ドル/円) 110.02 110.03 110.02 110.02 -0.03 -0.03
WTI先物 68.21 70.91 67.72 70.53 2.45 3.60
金(Gold)先物 1267.30 1269.40 1256.40 1259.90 -9.00 -0.71
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。