22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.49%高の2889.95ポイントだった。深セン成分指数も1.00%高の9409.95ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2993億700万元。
上海総合指数は続落して始まったものの、中盤以降は前日終値を挟んで一進一退の値動き。前日終値が2016年6月24日以来およそ2年ぶりの安値を付けていただけに、割安感が出た銘柄の買い戻しが次第に優勢となった。終盤にほぼ全面高の展開となり、この日の高値圏で終えた。当局が金融緩和により下支えを図るとの期待も広がった。中国共産党系英字紙『チャイナデイリー』は22日付で、中国人民銀行(中央銀行)が早ければ1週間以内に預金準備率の追加引き下げを発表すると報じた。ただ、米国発の貿易摩擦が世界的に拡大するとの懸念は根強く、前日に割り込んだ心理的節目の2900ポイントに接近する水準では上値が重かった。セクター別では、通信機器や証券、電子・ITが高い。国産ソフトウエアやリチウム電池のテーマ株の上昇も目立った。
A株市場では、酒造の貴州茅台酒(
600519)、製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)、非鉄金属の洛陽モリブデン(
603993)が反発。家電量販大手の蘇寧易購集団(
002024)は続伸した。リチウム電池材料を手掛ける江西カン鋒リチウム(
002460)、天斉リチウム(
002466)が大幅高。寧波杉杉(
600884)はストップ高を付けた。半面、発電会社の中国長江電力(
600900)、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)、家電メーカーの美的集団(
000333)がさえない。13日に株式取引を再開した中興通訊(
000063)は7営業日連続のストップ安。
上海B株指数は1.38%高の289.69ポイント、深センB株指数は0.43%高の1064.50ポイントとともに反発した。