2018-06-21 |
中国/政策/その他 |
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中国商務部報道官、トランプ米政権の交渉手法を批判 「中国には通用しない」
トランプ米大統領が中国からの輸入品2000億米ドル相当に10%の追加関税を検討するよう米通商代表部(USTR)に指示したことについて、中国商務部の高峰報道官は21日開いた定例会見で、米国が制裁関税リストを出した場合、数量的な手段や質的な手段を含めた各種の措置を相互的に用いて報復すると改めて表明した。その上で、「米国は居丈高な態度で交渉するやり方に慣れているようだが、中国には通用しない。こうした理性を失した行為は問題解決に役立たない」と批判した。
高報道官によると、両国は明確な協議のロードマップとスケジュールを作るという成果をいったんは挙げていた。5月19日に米ワシントンで行った交渉で達した共通認識を基盤に、6月初旬に北京で農業とエネルギー分野について具体的な協議を行うことになっていた。また、双方は製造業とサービス業で協議し、同時に相互の構造的問題についても協議することを約束していた。しかし「遺憾ながら米国側が態度を変え、貿易戦争を仕掛けたことで、中国は強く反撃せざるを得なくなった」と述べた。