21日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.20%安の2909.81ポイントだった。深セン成分指数も0.70%安の9434.98ポイントと反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2015億6300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、ほどなくしてプラスに切り返す展開。中国国務院(内閣に相当)が20日に開いた常務会議で、中小企業の資金繰り支援を目的に「預金準備率引き下げなどの政策手段」を用いる措置などを決めたと伝わり、政策支援期待が高まった。ただ、米中貿易摩擦に対する警戒感は根強い。トランプ米大統領は20日、中興通訊(
000063)への制裁を巡り、共和党の議員グループと協議を行ったが、詳細は明らかになっていない。指数は前場中盤にかけて2940ポイント付近まで上昇する場面もみられたが、急速に上げ幅を縮小。結局、前引け直前にマイナス圏に沈んだ。セクター別ではソフトウエア、通信、電子・ITの下落が目立つほか、金属、自動車、酒造などが軟調。半面、石炭、鉄鋼、建材が上昇した。
上海B株指数は0.07%安の289.69ポイント。深センB株指数は0.16%高の1075.92ポイントだった。