2018-06-19 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:4日続落、3000ポイント割り込む 貿易摩擦激化への懸念高まる
連休明け19日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。前場終値は前営業日比2.97%安の2932.08ポイントだった。深セン成分指数も4.19%安の9526.88ポイントと続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2371億9800万元。
上海総合指数はほぼ全面安の展開。節目の3000ポイントを割り込んで寄り付くと、下げ幅を広げた。序盤に2970ポイント付近で下げ渋る場面も見られたが、ほどなく同水準を下抜くと、その後は下げ足を速め、結局、午前の安値で引けた。米トランプ大統領が中国の知的財産権侵害に対する制裁関税を巡り、15日に500億米ドル相当の輸入品に25%の関税を課すと発表したのに続き、18日に新たに2000億米ドル規模の輸入品に10%の追加関税を検討することを明らかにした。米中貿易摩擦激化への懸念が一段と高まり、地合いの悪化につながった。セクター別では軒並み安となった銀行、保険などを中心に幅広く売られた。一方、米農産物を対象とする中国の報復関税措置が中国の農業分野にとってプラスに働くとの見方から、農林水産の一角が買われ逆行高を演じている。
上海B株指数は1.30%安の292.48ポイント。深センB株指数は3.27%安の1077.ポイントだった。