連休明け19日の香港市場でハンセン指数は大幅続落してスタート。寄り付きで心理的節目の30000ポイントを割り込んだ。米中貿易摩擦のエスカレートを警戒する売りが先行。米トランプ政権は15日、中国の知的財産権侵害に対する報復措置として、500億米ドル相当の中国製品に25%の制裁関税を課すと表明。これを受け、中国政府は「同じ規模、同じ強さの報復関税を発動する」と応じた。さらに、トランプ大統領は18日、中国の報復措置に対抗するとして、新たに2000億米ドル相当の輸入に10%の追加関税を検討するように米通商代表部(USTR)に指示したと発表した。
指数は日本時間午前10時39分現在、前営業日比1.51%安の29852.66ポイントで推移。個別では、米中両国で事業を展開する豚肉大手の万洲国際(
00288)やスマホ部品大手の舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が大幅安。先週末に買われた本土系不動産の碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)が反落した。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、港湾運営の招商局港口(
00144)も安い。半面、香港不動産系コングロマリットの太古A(
00019)が逆行高。