大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、豚肉生産の世界最大手、万洲国際(
00288)の投資判断を「買い」に維持した。投資家は米中貿易摩擦による影響を懸念しているものの、経営陣が貿易紛争の短期的な解決を予測していることや、包装豚肉製品が低水準で推移する生体豚価格の恩恵を受けるとの見通しを反映させた。ただ、目標株価はこれまでの10.90HKドルから3%引き下げ10.55HKドルに設定した。『経済通』が15日伝えた。
大和によれば、会社経営陣との面談を通じて、中国内の生体豚価格が低水準で推移しているため、万洲国際が米国から中国に輸出する生体豚はごくわずかに過ぎないこと、包装豚肉製品の全体売上高に占める比率が80%に達すること、豚肉輸出業務の会社業績への影響は軽微にとどまることなどが分かったという。
万洲国際の株価は午後4時現在、前日比0.86%高の7.02HKドルで推移している。