14日のNY株式相場は高安まちまち。ECB理事会を受けた長期金利の低下や強い経済指標、通信・メディア業界の再編加速見通しを受けて公益事業、一般消費財、電気通信セクターが上昇した一方、金融株や資本財セクターが下落した。ダウ平均は一時131米ドル高まで上昇したが、JPモルガン・チェースやキャタピラーの下落が重しとなり25.89米ドル安 (-0.10%)と小幅に3日続落して終了した。一方、S&P500は0.25%高と小幅に反発。ハイテク株主体のナスダック総合も0.85%高と反発し、取引時間中と終値での史上最高値を更新した。小型株指数のラッセル2000は0.49%高で終了し、終値での最高値を更新した。
注目されたECB理事会では資産買い入れを12月末で終了するとした一方、利上げは来年夏以降になるとしたことなどで欧州債利回りが低下。前日のFOMC後に一時3.0%を上回った米10年債利回りも2.93%台に低下した。長期金利の低下を受けて公益、不動産などの高配当利回りセクターが上昇した一方、金融株が軒並み安。JPモルガン・チェース、シティグループ、バンク・オブ・アメリカが1%超下落した。12日に連邦地裁がAT&Tによるタイム・ワーナーの買収計画を承認したことで通信・メディア業界の再編加速期待も続いた。コムキャストが4.64%高、ディスカバリー・コミュニケーションズが4.47%高、ウォルト・ディズニーが2.30%高となったほか、ネットフリックスも3.41%高となり2日連続で上場来高値を更新した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25254.65 25332.50 25138.60 25175.31 -25.89 -0.10
S&P500 2783.21 2789.06 2776.52 2782.49 6.86 0.24
NASDAQ 7723.53 7768.60 7723.53 7761.04 65.34 0.84
CME225先物 22785.00 22865.00 22660.00 22835.00 135.00 0.59
FT100 7765.79 7765.79 7765.79 7765.79 62.08 0.80
DAX 12806.07 13135.97 12800.66 13107.10 216.52 1.67
為替(ドル/円) 110.65 110.68 110.64 110.65 -0.01 -0.01
WTI先物 66.62 67.16 66.36 66.89 0.25 0.38
金(Gold)先物 1303.10 1313.00 1301.00 1308.30 7.00 0.54
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。