2018-06-14 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:続落、主要経済統計の予想下振れなどを嫌気
14日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比0.28%安の3041.22ポイントだった。深セン成分指数も0.62%安の10098.64ポイントと続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1758億3300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後にプラス圏に浮上する展開。前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の引き上げが発表されたのに対し、中国人民銀行(中央銀行)は公開市場操作(オペ)の金利引き上げなどを行わず、差し引き700億元の資金供給を行ったことが好感された。ただ、中国国家統計局が発表した5月の小売売上高や固定資産投資などの経済統計が予想を大幅に下回ったことが伝わると投資家心理が悪化。前場中盤に再びマイナス圏に沈むと、前日終値をやや下回る水準でのもみ合いを続けた。セクター別では、酒造や貴金属の下落が目立つほか、家電、食品・飲料、通信、石油などが軟調。半面、保険が軒並み高。証券、石炭、電子・ITなどが買われている。
上海B株指数は0.06%高の308.17ポイント、深センB株指数は0.16%安の1127.02ポイントだった。