13日のNY株式相場は下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果を受けて主要3指数がそろって下落した。FOMCでは市場予想通りに政策金利が0.25%引き上げられ、2018年通年の利上げ予測は3回から4回(年内あと2回)に上方修正された。ダウ平均は前日終値を挟んでもみ合ったが、FOMC結果公表後に129米ドル安まで下落し、119.53米ドル安 (-0.47%)と2日続落して終了。S&P500は一般消費財を除く10業種が下落し、0.40%安と4日ぶりに反落した。ナスダック総合は一時取引時間中の史上最高値を更新したが、終盤に下落し0.11%安と4日ぶりの小幅反落となった。
市場予想通りに政策金利が0.25%引き上げられたFOMCでは、メンバーのFF金利金利動向に関する見通しで年内あと2回の利上げが示された。2018年のGDPやインフレ率のNY見通しが上方修正されたことや、声明文で「FF金利がしばらくの間は中立水準を下回る見通し」との文言が削除されたことも金利先高観を強めた。米10年債利回りは一時3.007%まで上昇したが、前日比+0.017%の2.9737%で終了。一方、米2年債利回りは+0.033%の2.5737%で終了。長短金利差が前日に引き続き縮小したことで、S&P500の金融株指数は前日比0.33%安と軟調だった。AT&T(-6.20%)、ベライゾン・コミュニケーションズ(-2.89%)などの電気通信株も大幅安。前日に米連邦地裁がAT&Tによるタイム・ワーナーの買収計画を承認したことで、メディア業界の再編加速見通しが強まった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25328.65 25362.07 25191.42 25201.20 -119.53 -0.47
S&P500 2787.94 2791.47 2774.65 2775.63 -11.22 -0.40
NASDAQ 7713.90 7748.96 7686.65 7695.70 -8.10 -0.10
CME225先物 22840.00 22930.00 22780.00 22780.00 -130.00 -0.57
FT100 7703.71 7703.71 7703.71 7703.71 -0.10 0.00
DAX 12857.16 12905.67 12781.23 12890.58 48.28 0.37
為替(ドル/円) 110.37 110.37 110.34 110.34 0.00 0.00
WTI先物 66.01 66.89 65.52 66.64 0.28 0.42
金(Gold)先物 1299.60 1305.20 1294.50 1301.30 1.90 0.15
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。