12日のNY株式相場はまちまち。米朝首脳会談が「完全非核化」と「体制保証」で合意したことで主要3指数が小高くスタートしたが、翌日にFOMC結果公表、パウエルFRB議長の会見を控え上値は限定的だった。ダウ平均は朝方に42米ドル高まで上昇したが、終盤に75米ドル安まで下落し、1.58米ドル安(-0.01%)とわずかながら5日ぶりに反落して終了。一方、S&P500が0.17%高、ナスダック総合が0.57%高とともに3日続伸。ナスダック総合は6月6日以来4営業日ぶりに史上最高値を更新。小型株指数のラッセル2000も0.46%高と3日続伸し、再び史上最高値を更新した。
米朝首脳会談がほぼ予想通りの結果となり安心感が広がったものの、投資家の関心は翌日の米欧金融政策イベントに移った。リスクオフが緩んだことや寄り前に発表された米5月CPIが引き続き強い結果となったことで米10年債利回りは小幅に上昇したが、金融株は長短利回り格差の縮小見通しなどが嫌気され軟調だった。一方、FAANG株は総じて堅調。ナスダック総合は終日プラス圏で推移し、ほぼ一日の高値圏で終了した。個別ではアナリストが評価を引き上げたツイッターが5.00%高、テスラが3.21%高と大幅高。一方、レイセオン(-2.80%)、ロッキード・マーティン(-1.30%)などの防衛関連株が軟調だった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25346.82 25364.37 25247.04 25320.73 -1.58 -0.01
S&P500 2785.60 2789.80 2778.78 2786.85 4.85 0.17
NASDAQ 7673.87 7708.25 7669.53 7703.79 43.87 0.57
CME225先物 22915.00 22965.00 22735.00 22800.00 -30.00 -0.13
FT100 7737.43 7762.77 7701.33 7703.81 -33.62 -0.44
DAX 12924.03 12948.52 12816.07 12842.30 -0.61 -0.01
為替(ドル/円) 110.04 110.49 109.99 110.39 0.36 0.33
WTI先物 66.05 66.70 65.87 66.36 0.26 0.39
金(Gold)先物 1304.50 1304.80 1296.30 1299.40 -3.80 -0.29
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。