12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.89%高の3079.80ポイント。深セン成分指数も1.38%高の10315.28ポイントと4営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3511億1100万元。
上海総合指数は、序盤に軟調で一時、マイナス圏に沈み3040ポイントを割り込む場面が見られた。ただ、すぐに買い戻しが入ると、プラス圏に浮上。中盤以降は次第に上げ幅を広げ、堅調な値動きとなった。史上初の米朝首脳会談の開催がおおむね順調に進んだことが好感されたほか、前日までの3日続落で指数の下げ幅が2%に達していた後で、自律反発狙いの買いが入りやすい環境でもあった。ただ、指数は3080ポイント付近では上値の重さが意識され伸び悩んだ。
A株市場では、地合い改善を背景に、中国太平洋保険(
601601)、新華人寿保険(
601336)など保険株が軒並み買われ、相場の上昇をけん引。中国石油メジャーのシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)がしっかり。中国当局が石油メジャー大手3社のパイプライン資産を統合した上、新会社に注入する計画を進めていると伝わり材料視された。食品関連株も高い。サッカーW杯ロシア大会の開幕を14日に控え、青島ビール(
600600)や広州珠江ビール(
002461)が高い。政府が乳業の発展促進と乳製品の安全確保に対する支援方針を打ち出したことを受け、中国最大の乳業メーカー、内蒙古伊利実業集団(
600887)など関連株が上げた。一方、興業銀行(
601166)、交通銀行(
601328)など銀行株の一角が売られ、相場の足を引っ張った。中国アルミ(
601600)など非鉄金属株も安い。
上海B株指数は0.72%高の309.18ポイントと4営業日ぶりに反発、深センB株指数は1.27%高の1134.52ポイントと3営業日ぶりに反発した。