12日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.28%高の31152.00ポイントだった。中国企業指数は0.46%高の12228.58ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で472億1000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しかった。小安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。本土市場で上海総合指数が一時年初来安値を付けると、心理的節目の31000ポイントを割り込む場面もあったが、底値は堅かった。一方、31200ポイントに近づく水準では伸び悩んでいる。史上初の米朝首脳会談が行われている中、結果を見極めたいとする様子見気分が濃厚だった。今週はこのほか、12−13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、14日に欧州中央銀行(ECB)理事会などの重要イベントも控えている。
個別銘柄では、先週後半から株価が軟調だった医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が大きく反発。ゴールドマン・サックスが目標株価を引き上げたスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が高い。中国石油メジャー3社のパイプライン資産の統合報道を手掛かりに、石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)が堅調。電力大手の華潤電力控股(
00836)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、乳製品メーカーも買われている。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)が大幅に続落。UBSによる投資判断の引き下げが引き続き嫌気された。恒基兆業地産(
00012)、九龍倉置業地産(
01997)など香港不動産関連の一角がさえない。