11日のNY株式相場は小幅続伸。G7では米国とその他の国との溝が埋まらず通商問題が懸念材料となったが、南欧の政治リスク後退を背景に欧州株が上昇したことが支援となった。翌日に米朝首脳会談、13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えるなか、主要3指数は序盤はもみ合ったが、午後はそろって0.3-0.4%程度上昇と堅調に推移。ただ、最終盤に上昇幅を縮小して終了した。ダウ平均は一時86.30米ドル高まで上昇し、5.78米ドル高(+0.02%)とわずかながら4日続伸。S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.11%高、0.19%高とともに小幅に2日続伸となった。
イタリアのトリア新財務相が「新政権はユーロを離脱せず、債務削減にも努める」と発言したことを受けて、欧州株式が軒並み高となった。G7は不調に終わったものの、翌日の米朝首脳会談の事前準備が順調に進んでいることが伝えられ、朝鮮戦争の終結合意に達するとの期待感が高まった。ただ、13日のFOMC結果公表や14日のECB理事会などの重要イベントを控え上値は限定的。3指数は取引終了間際に値を下げ、そろって上昇幅の大半を失った。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比0.17ポイント高の12.35ポイントと小幅に上昇して終了した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25336.67 25402.83 25290.20 25322.31 5.78 0.02
S&P500 2780.18 2790.21 2780.17 2782.00 2.97 0.11
NASDAQ 7647.24 7677.29 7642.87 7659.93 14.41 0.19
CME225先物 22600.00 22940.00 22565.00 22920.00 130.00 0.57
FT100 7681.07 7756.02 7681.07 7737.43 56.36 0.73
DAX 12816.32 12861.95 12751.66 12842.91 76.36 0.60
為替(ドル/円) 109.51 110.12 109.23 110.04 0.49 0.45
WTI先物 65.56 66.35 64.85 66.10 0.36 0.55
金(Gold)先物 1303.50 1307.00 1297.80 1303.20 0.50 0.04
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。