週明け11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前営業比0.47%安の3052.78ポイントだった。深セン成分指数も0.30%安の10175.35ポイントと3営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3208億9800万元。
上海総合指数は、安く始まると、終日軟調な値動きが続いた。前週末の日米欧主要7カ国(G7)首脳会議が不調に終わり、国際貿易摩擦の激化に対する懸念が強まった。週内に米朝首脳会談、米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、様子見気分も重しになった。指数は5月30日に付けた52週安値(3041.44ポイント)を割り込む場面では下げ渋った。結局、同日以来2週間ぶり安値で終えた。セクター別では、医薬、石油、造船などが売られる一方、鉄鋼、証券、家電などが買われた。
A株市場では、足元堅調だった上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)など医薬株に利益確定売りが優勢となった。商品先物相場の下落を嫌気し、石油メジャーのシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)、石炭大手の中国神華能源(
601088)が売られ、相場を圧迫した。造船大手の中国船舶重工(
601989)、旅行大手の中国国旅(
601888)などもさえない。一方、鉄鋼市況が底を打ったとの見方を背景に宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)が買われ逆行高を演じた。欧菲光科技(
002456)、浙江大華技術(
002236)などハイテク株の一角も高い。
上海B株指数は0.54%安の306.96ポイントと3営業日続落、深センB株指数は0.22%安の1120.26ポイントと続落した。