週明け11日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前営業日比0.31%高の31055.65ポイントだった。中国企業指数は0.11%高の12179.35ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で424億2000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まり、前場中盤に上げ幅を広げた。前週末のハンセン指数は7営業日ぶりに大幅反落して心理的節目の31000ポイントを割り込んだだけに、自律的反発を見込む買いが入って相場を押し上げた。前週末のNY市場でダウ平均など主要3指数がそろって上昇したことも投資家心理を支えた。ただ、貿易紛争リスクの高まりを警戒する売りも出て、上値は重い。8−9日の日米欧主要7カ国(G7)首脳会議(シャルルボワ・サミット)の閉幕後、トランプ米大統領が「首脳宣言を承認しない」とツイッターで投稿したことで、先進国間の通商交渉の不透明感が強まった。さらに、12日の米朝首脳会談や12−13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、14日の欧州中央銀行(ECB)理事会など重要イベントを前に、積極的な売買を控えるムードも広がったもよう。
個別では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大きく買われている。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が堅調。前週末に大幅安だったテンセント(
00700)は買い戻された。一方、米国で生産した豚肉を中国に輸入している万洲国際(
00288)が大幅に続落した。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)がそろって下落。航空機整備子会社のHAECO(
00044)を非公開化する計画を発表した太古A(
00019)も売られている。