8日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比1.25%安の3070.48ポイントだった。深セン成分指数は1.17%安の10192.87ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1598億1200万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた直後に心理的節目の3100ポイントを割り込み、ほぼ一本調子で下げ幅を広げた。中国人民銀行(中央銀行)の今週のオペが資金の吸収超過に転じ、資金需給の引き締まりが意識されるなか、デフォルト(債務不履行)不安や海外リスク要因への警戒感が強まった。米ドル高に伴う資金流出や、株式の大量ロックアップ解除も懸念され、投資家がリスク回避姿勢を強めたもよう。低調な商いの下、幅広いセクターで売りが優勢となり、石炭や保険、証券、化学肥料が全面安。一方、工業インターネットや次世代通信規格「5G」の関連銘柄が逆行高を演じている。米商務省が中興通訊(
000063)への制裁解除の条件で合意したと発表し、材料視された。
上海B株指数は0.59%安の307.93ポイントと続落。深センB株指数は0.28%安の1125.24ポイントと反落した。