不正競争を巡る中国のインターネットサービス大手テンセント(
00700)とニュースアプリ大手「今日頭条」の対立は、訴訟合戦に発展した。1日付『新浪科技』によると、テンセントは同日、「今日頭条」を運営する北京字節跳動科技有限公司と動画共有アプリ「抖音(Douyin)」を運営する北京微播視界科技有限公司を相手取り、公開謝罪と賠償金1元を求めて北京市海淀区人民法院に提訴した。「今日頭条」は同日、「我々はテンセントの不正競争行為について提訴した」と発表した。
テンセントは、北京字節跳動科技と北京微播視界科技が今年5月から自社ニュース媒体を通じてテンセントの名誉を傷つける書き込みや動画を大量に配信していると主張。5月30日には「今日頭条」が故意に表題や本文を改ざんした上で文章を自社傘下のニュースサイトに広めた例があったという。テンセントは、不正競争行為により業務取引上の信認が崩されたとして、北京字節跳動科技と北京微播視界科技との関連協力を当面停止すると表明した。
テンセントの株価は日本時間午前11時17分現在、前営業日比1.98%高の412.00HKドルで推移している。