2018-05-31 |
香港/企業動向/電子・IT |
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テンセント、万達商業と連携し「スマート小売り」戦略加速へ
中国のインターネットサービス大手、テンセント(
00700)が30日、大連万達集団(ワンダ・グループ)傘下で、中国のショッピングモール運営大手の大連万達商業管理集団股フン有限公司(万達商業)と共同出資会社を設立すると発表した。新会社は、通販と実物店を融合した最先端の小売り事業者で、出資比率はテンセントが42.5%、万達商業が51%、テンセントが出資する電子インボイス事業者の高朋(Gaopeng)が6.5%。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が25日伝えた。
万達商業にとっては、人気チャットアプリ「微信」やテンセントのさまざまな小売プラットフォームを通じて傘下のショッピングセンター「万達広場」への集客が見込めるうえ、幅広い会員システムの構築や企業価値の向上が可能になる。テンセントにとっても、万達商業が持つ実物店との統合で「スマート小売り」戦略の導入促進が期待できる。両社は今回の提携をてこに、アリババが進める「新小売り」戦略に対抗する狙いがある。