野村インターナショナルは最新リポートで、中国のソフトウエア大手、キングソフト(
03888)の投資判断を「中立」から「買い」にアップグレードし、目標株価を26HKドルから29HKドルに引き上げた。18年下期にネットゲーム部門の売り上げが前四半期比95%増、前年比60%増とV字回復が見込まれると指摘。同部門の粗利益は他部門より大きいため、同社全体の粗利益も下期に大幅な回復をみせると予測した。『経済通』が30日伝えた。
野村は、キングソフトが下期に自社開発の3作と、テンセント(
00700)の協力を受けた「雲裳羽衣」「剣侠情縁2」「剣侠情縁3」をリリースする予定で、市場は「剣侠情縁3」を有力視していると指摘。一方、6月にリリースが予想される「雲裳羽衣」は市場評価が低いものの、テンセントからの高評価を得て、販促支援を受けることが決まっているとし、同作品の販売が予想を上回り、短期的な株価引き上げ要因になるとの見方を示した。
キングソフトの株価は日本時間午後3時53分現在、前日比2.12%高の24.10HKドルで推移している。