2018-05-29 |
香港/業界動向/電力・ガス |
|
家庭向け天然ガス価格21%上昇へ、ペトロチャイナに恩恵=クレディ・スイス
クレディ・スイスは最新リポートで、中国の天然ガス価格制度改革に伴い家庭向け卸売価格が21%上昇するとの試算を示し、元売りのペトロチャイナ(
00857)が最も大きく恩恵を受けるとの見方を明らかにした。同社のEPSが11%上昇すると予想している。一方、需要家の都市ガス会社が受ける影響は中立からややネガティブで、原価の上昇分を家庭に転嫁できるかによって左右されるとした。『AAストックス』が29日伝えた。
今回の価格制度改革により、天然ガス卸売価格は家庭向けと非家庭向けが統合される。6月10日付で新制度が導入されるが、実際の適用は地方の事情に応じて8月末までずれ込む見通し。クレディ・スイスによると、都市ガス会社の価格転嫁が遅れると、EPSが3−14%下押しされる。最も理想的な状況でも転嫁に3カ月かかり、利益が1−2%減るという。その上で、最も影響を受ける都市ガス銘柄は北京控股(
00392)と華潤ガス(
01193)を挙げた。
日本時間午後0時35分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■ペトロチャイナ(
00857):6.41HKドル(前日比0.47%安)
■北京控股(
00392):41.40HKドル(同1.08%安)
■華潤ガス(
01193):29.00HKドル(同0.34%安)