28日の香港市場で中国最大級の石油グループ、ペトロチャイナ(
00857)が高い。株価は日本時間午後4時12分現在、前営業日比6.28%高の6.43HKドルで推移している。中国の国家発展改革委員会(国家発改委)が25日に発表した家庭向け天然ガスの価格改革が材料視されている。
国家発改委は25日、家庭向け天然ガスの卸価格設定について、6月11日から非家庭向けと一本化すると発表した。卸価格設定は需給双方の交渉に基づき設定し、当局が定める基準卸価格を最大20%上回ることが認められている。
モルガン・スタンレーは最新リポートで、今回の制度改革が家庭向け天然ガス卸価格の実質的な引き上げにつながり、ペトロチャイナの株価支援材料になるとの見方を示した。ペトロチャイナの天然ガス卸価格は全体的に1立方メートル当たり0.075元(家庭向け天然ガスが全体の25%、1立方メートル当たり0.3元の引き上げと仮定)上昇し、通期の天然ガスEBIT(利払い・税引き前利益)を90%、金額にして161億元押し上げると試算した。
モルスタはペトロチャイナの投資判断を「オーバーウエート」、目標株価を7.97HKドルに設定。また、ペトロチャイナは長期的に天然ガス価格改革の恩恵を受けるとの見方を示した。