25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.42%安の3141.30ポイントだった。深セン成分指数は1.10%安の10448.22ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3986億8000万元。
上海総合指数は小安く始まり、中盤から段階的に下げ幅を拡大。結局、下値支持線として意識された20日移動平均(大引け時点で3150.09ポイント)を割り込み、終値ベースで7日以来約3週間ぶりの安値で終えた。中国と米国の貿易交渉が先行き不透明な上、デレバレッジ政策の下で資金需給が引き締まれば企業の業績拡大に影響するとの懸念が広がり、地合いが悪化。トランプ米大統領が米朝首脳会談を中止すると表明したことで、北朝鮮情勢の緊迫化を警戒した売りも出たもよう。セクター別では通信が全面安だったほか、ソフトウエア、電子・IT、石油が売られた。一方、自動車や酒造、空運が買われた。
A株市場では、原油安を背景にペトロチャイナ(
601857)とシノペック(
600028)がそろって売られた。通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)が安い。中信証券(
600030)など証券株の下げも目立った。スマートフォン部品の歌爾(
002241)、家電の杭州老板電器(
002508)、監視カメラシステムの杭州海康威視数字技術(
002415)が下落。半面、医薬株の上海復星医薬集団(
600196)と江蘇恒瑞医薬(
600276)、酒造株の江蘇洋河酒廠(
002304)と瀘州老窖(
000568)が高い。家電量販最大手の蘇寧易購集団(
002024)は4.57%高と大幅に3日続伸。
上海B株指数は0.40%安の316.69ポイントと4日続落。深センB株指数は0.20%安の1099.58ポイントと反落した。