25日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.26%安の30681.12ポイントだった。中国企業指数は0.53%安の12088.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で467億4000万HKドル。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。トランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を発表したことを受け、北朝鮮情勢を巡る地政学的リスクへの警戒感が重しとなった。ロシアや石油輸出国機構(OPEC)加盟国が減産を緩めるとの思惑から原油先物相場が続落し、エネルギー関連株への売りも相場を押し下げた。もっとも、トランプ米大統領が北朝鮮と対話の余地を残す発言をしたことや、北朝鮮高官が談話で「米国と向き合う用意ある」と表明したこともあり、売りを急ぐ動きは限られ、下値では相場が底堅かった。
個別では、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)が安い。アップルサプライヤーの瑞声科技(
02018)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、石炭大手の中国神華能源(
01088)が売られた。風力発電所の新規建設と卸電力価格の決定について、当局が来年から競争方式の導入を義務付けたことを受け、華能新能源(
00958)、新天緑色能源(
00956)など風力発電銘柄がそろって大幅安。半面、前日に決算発表したPC世界大手のレノボグループ(
00992)が大幅に続伸。豚肉大手の万洲国際(
00288)が大きく反発した。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も逆行高を演じた。