25日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。安く寄り付いた後、マイナス圏でもみ合う展開。ロシアや石油輸出国機構(OPEC)加盟国が減産を緩めるとの思惑から原油先物相場が続落し、エネルギー関連株への売りが相場を押し下げている。米朝首脳会談の中止を受けて北朝鮮情勢の緊迫化が警戒されているものの、トランプ米大統領が対話の余地を残す発言をしたことや、北朝鮮高官が談話で「米国と向き合う用意ある」と表明したこともあり、市場はひとまず冷静に受け止めているようだ。
ハンセン指数は日本時間午前10時46分現在、前日比0.52%安の30599.58ポイントで推移。個別では、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が安い。通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、スマホ部品大手の瑞声科技(
02018)、石炭大手の中国神華能源(
01088)も軟調。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)が反発している。東亜銀行(
00023)など香港銀行の一角がしっかり。