24日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、買いが優勢か。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて米利上げペースが加速するとの観測が後退し、買い安心感を支えると予想する。米長期金利の低下も、香港市場からの資金流出への警戒感を和らげるだろう。ハンセン指数は前日、9日以来約2週間ぶりの安値で引けただけに、自律的反発を見込む買いが入りやすい状況だ。
米時間23日午後に公表された5月のFOMC議事要旨では、多くの参加者が6月の次回会合での利上げが適切との判断を示した。ただ、参加者の一部は物価上昇率が目標の2%を一時的に上回っても容認すると表明し、利上げに慎重な姿勢を表明した。
同日のNY株式場ではダウ平均など主要3指数がそろって反発した。債券市場でも長期金利の指標である10年物国債利回りが低下し、1週間ぶりに3%を割り込んだ。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額が大きい銘柄が総じて上昇。国際金融株のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)や、本土金融株の中国建設銀行(
00939)と中国平安保険(
02318)、中国IT大手テンセント(
00700)などが香港終値を上回って引けた。