22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3営業日続伸。終値は前日比0.02%高の3214.35ポイントだった。深セン成分指数は変わらずの10765.81ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4381億9800万元。
上海総合指数はおおむねマイナス圏で推移したが、終盤に下げ幅を縮め、大引け間際にかろうじてプラス圏に浮上した。米中貿易摩擦への懸念が後退したことを受け、前日に1カ月半ぶりに節目の3200ポイントを回復した後だけに利益確定売りが優勢となった。中盤は節目を割り込む場面が目立ったが、終盤に3200ポイントを回復すると結局、前日終値水準まで戻して終えた。
A株市場では、医薬品需要の堅調な伸びを背景に、康美薬業(
600518)、上海復星医薬(
600196)など医薬株が買いを集め、相場の上げを主導した。浙江浙能電力(
600023)など電力株や貴州茅台酒(
600519)など酒造株も買われた。このほか、化学製品の価格上昇が材料視され、上海家化聯合(
600315)、浙江衛星石化(
002648)など化学工業株の一角も高い。一方、新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み安をつけ、相場の重しとなった。華泰証券(
601688)、招商証券(
600999)など証券株や中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)など銀行株も総じて売られた。空運株の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)もさえない。
上海B株指数は0.04%安の321.25ポイント、深センB株指数は0.26%安の1107.34ポイントとともに3営業日ぶりに反落した。