週明け21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.26%高の31439.88ポイントだった。中国企業指数は0.93%高の12470.29ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で512億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げた。米中貿易交渉の成果をひとまず好感する買いが優勢。米中両国は貿易協議の共同声明で、「中国が米国のモノとサービスの輸入を大幅に増やすことで合意した」などと表明し、制裁関税を当面留保して協議を継続することで一致した。米中貿易戦争に対する懸念の後退が投資家の安心感につながった。もっとも、米中貿易交渉の先行き不透明感は依然として払しょくされていない。あすの仏誕節休場を控えていることもあり、高値追いの動きは限られ、指数は31400−31450ポイント付近でもみ合う場面が目立った。
個別では、米アップルサプライヤーの瑞声科技(
02018)や、米国事業を持つ豚肉大手の万洲国際(
00288)、港湾大手の招商局港口(
00144)など米中対立の緩和で恩恵を受けそうな銘柄が大幅高。時価総額上位でアジア生保大手のAIAグループ(
01299)、中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、IT大手のテンセント(
00700)が買われ、指数を押し上げた。半面、前週末に高かった石炭大手の中国神華能源(
01088)、不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)が反落し、逆行安を演じた。