18日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに小反発。前場終値は前日比0.17%高の30995.72ポイントだった。中国企業指数は0.36%高の12322.37ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で470億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は序盤が前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、中盤以降はおおむね小高い水準でもみ合った。前日まで3日続落した後とあって、買い戻しが入りやすい状況。一方、米国で19日まで行われる米中通商交渉の行方を見極めたい気分が根強く、高値追いは限られた。また、米長期金利の上昇が止まらない中、香港ドルの対米ドル相場が許容変動幅の下限付近で推移しており、香港金融管理局(HKMA)は17日までの3日間で4度にわかって香港ドル買いを実施したと伝わった。香港からの資金流出懸念が相場の重しとなっている。寄り付きと前場半ばに心理的節目の31000ポイントを回復する場面もあったが、勢いは続かなかった。
個別銘柄では、原油高を受けて石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)や、石炭大手の中国神華能源(
01088)など資源株が高い。前日に安かった豚肉大手の万洲国際(
00288)が反発。信和置業(
00083)、中国海外発展(
00688)など香港、本土の不動産株が総じて堅調。半面、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が反落したほか、スマホ部品大手の舜宇光学科技(
02382)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)が売られた。大型金融株のAIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)などもさえない。