17日の香港株式市場でハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.54%安の30942.15ポイントだった。中国企業指数は1.30%安の12278.43ポイント。メインボードの売買代金は概算で1112億9900万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、中盤まで前日終値付近の狭いレンジでもみ合い。後場に入ると中国本土相場の下落を嫌気する売りに押されて、一段安となった。結局この日の安値圏で終え、心理的節目の31000ポイントを割り込んだ。米長期金利と米ドル相場の上昇が続くなか、香港を含む新興国市場から資金が流出するとの警戒感が強かった。上海市場と重複上場する大型株を中心に幅広いセクターに売りが波及した。半面、時価総額が大きいテンセント(
00700)が1銘柄でハンセン指数を104ポイント近く押し上げ、一定の下支えとなった。同社が前日大引け後発表した2018年1−3月期決算が市場予想を上回る増益となり、買いを集めた。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系銀行の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が下落し、相場の重荷だった。金利に敏感な香港系不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、信和置業(
00083)が安い。前日高かった食肉大手の万洲国際(
00288)、石油株のCNOOC(
00883)も売られた。一方、テンセントやカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が大幅に反発した。衛生用品の恒安国際集団(
01044)や通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は続伸した。
H株では、自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)や空運の中国国際航空(
00753)が安い。製薬の麗珠医薬集団(
01513)と広州白雲山医薬(
00874)、証券会社の華泰証券(
06886)も売られた。一方、医療機器メーカーのウェイガオ・グループ(
01066)、ディーゼルエンジン大手のウェイチャイ・パワー(
02338)の上昇が目立った。