16日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.13%安の31110.20ポイントだった。中国企業指数は0.01%安の12440.12ポイント。メインボードの売買代金は概算で1005億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安寄りで始まると、その後もおおむねマイナス圏で推移した。米長期金利の上昇と米ドル高を背景に域内からの資金流出懸念が高まったほか、中国本土相場が軟調に推移したことなどが投資家心理を重くした。指数は序盤に一時、節目の31000ポイントを大きく下回る場面もみられた。ただ、30800ポイント付近で底堅さを確認すると、中盤以降は下げ幅を縮め、前日終値付近でのもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、香港銀行株の東亜銀行(
00023)やハンセン銀行(
00011)が安い。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)も大きく売られた。きょう大引け後に18年1−3月期決算を発表するテンセント(
00700)は続落した。半面、テクノロジー株の舜宇光学科技(
02382)や瑞声科技(
02018)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)が逆行高を演じた。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、本土不動産大手の華潤置地(
01109)が大きく買われた。
H株では、証券株の広発証券(
01776)や中国銀河証券(
06881)、保険株の新華人寿保険(
01336)が安い。電力株の龍源電力(
00916)や大唐新能源(
01798)、医薬株の広州白雲山医薬(
00874)も大幅下落。自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が軟調だった。半面、航空大手の中国国際航空(
00753)が高い。建材株の安徽コンチセメント(
00914)、自動車株の東風汽車集団(
00489)が買われた。