15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.57%高の3192.12ポイントだった。深セン成分指数も0.72%高の10747.99ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3781億1500万元。
上海総合指数は方向感に欠ける展開。MSCI新興国指数へ組み入れるA株銘柄の公表を受け、序盤は高くなる場面が目立った。ただ、材料出尽くし感や、午前に発表の4月の小売売上高、固定資産投資が市場予想を下回ったことが嫌気され、中盤はマイナス圏に沈んだ。終盤に上向きに転じると大引けにかけて上げ幅を広げ、結局、4月11日以来、約5週間ぶり高値を付けて終えた。
A株市場では、上海復星医薬(
600196)、中国工商銀行(
601398)、ペトロチャイナ(
601857)などMSCI新興国指数への採用銘柄の一角が買われ、相場を押し上げた。康美薬業(
600518)など医薬株、広州汽車集団(
601238)など自動車株も総じて上昇した。一方、目先の好材料出尽くし感から華泰証券(
601688)、招商証券(
600999)など証券株が売られた。前日の上昇を主導した中国農業銀行(
601288)、中国銀行(
601988)など銀行株の一角もさえない。
上海B株指数は0.02%安の320.95ポイントと3営業日続落、深センB株指数は0.22%高の1106.60ポイントと4営業日続伸。