14日のNY株式相場は堅調。トランプ大統領が中国通信機器大手ZTEに対する制裁緩和を示唆したことで米中通商摩擦への警戒感の後退が支援となった。ダウ平均は小幅高で始まると一時163米ドル高まで上昇し、終日プラス圏で堅調に推移。トラベラーズやジョンソン・エンド・ジョンソンの下落が重しとなったが、ユナイテッドヘルス、ウォルマート、ファイザーが1%以上値上がりしたほか、値嵩株のボーイングの上昇にも支援され、68.24米ドル高(+0.27%)の24899.41米ドルで終了。昨年9月以来の8日続伸となった。S&P500は一時マイナス圏に沈む場面もあったが、0.09%高と小幅に4日続伸。先週末に6日ぶりに小幅反落したナスダック総合も0.11%高と反発して終了した。
S&P500の業種別指数は高安まちまち。トランプ大統領が、高額医薬品の価格引き下げを限定的なものにするとしたことでヘルスケアが0.65%高となったほか、原油価格の上昇を受けてエネルギーも0.63%高となった一方、米10年債利回りが再び3%台に上昇したことで不動産(-0.72%)や公益(-0.44%)の高利回りセクターが下落した。金融はバンク・オブ・アメリカ(+0.65%)やゴールドマン・サックス(0.41%)が上昇したが業種指数は0.06%安となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24879.37 24994.19 24862.52 24899.41 68.24 0.28
S&P500 2733.37 2742.10 2725.47 2730.13 2.41 0.09
NASDAQ 7429.45 7458.42 7401.89 7411.32 8.43 0.11
CME225先物 22720.00 22895.00 22720.00 22880.00 20.00 0.09
FT100 7724.55 7727.96 7688.57 7710.98 -13.57 -0.18
DAX 13009.83 13015.10 12927.24 12977.71 -23.53 -0.18
為替(ドル/円) 109.34 109.67 109.21 109.64 0.25 0.23
WTI先物 70.54 71.26 70.26 70.96 0.26 0.37
金(Gold)先物 1318.30 1322.40 1312.90 1318.20 -2.50 -0.19
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。