週明け14日の香港株式市場でハンセン指数は6日続伸。終値は前営業日比1.35%高の31541.08ポイントだった。中国企業指数は1.61%高の12544.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で1066億9800万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付き、ほぼ全面高の展開となった。米ドル相場と米長期金利の上昇が一服したことで、新興国市場から資金が流出するとの懸念が和らいだ。トランプ米大統領が13日、米国企業との取引を禁じる制裁措置を4月に科した中興通訊(
00763)について、「できるだけ早い時期に業務を再開できるよう、(中国の)習近平国家主席と協力する」とツイッターに投稿。米国と中国の通商協議が進展するとの期待も強まった。また、MSCI新興国指数へ組み入れるA株銘柄の公表を香港時間15日未明に控え、中国本土系の大型金融株などに買いが入った。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)が相場の上昇を主導。不動産株の華潤置地(
01109)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)が高い。前週末に下げたスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)は大幅に反発した。半面、同業の瑞声科技(
02018)が後場に急落。前引け後に発表した1−3月期決算が市場予想に届かず、失望売りが膨らんだ。ハンセン指数構成50銘柄中、下落は瑞声科技と電能実業(
00006)、碧桂園(
02007)の3銘柄だけだった。
H株では、中国証券最大手の中信証券(
06030)が大きく買われた。空運の中国東方航空(
00670)と中国南方航空(
01055)、石炭大手のエン州煤業(
01171)の上昇も目立った。一方、復星集団傘下の製薬会社である上海復星医薬(
02196)や、金鉱株の霊宝黄金(
03330)が安い。