2018-05-10 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:反発、おおむねプラス圏で推移 1カ月ぶり高値
10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.48%高の3174.41ポイントだった。深セン成分指数も0.38%高の10729.77ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4127億1800万元だった。
上海総合指数は高く寄り付くと、おおむねプラス圏で推移した。相互取引制度を通じた本土株売買の買い越しが続くなか、6月に始まるMSCI新興国株指数へのA株組み入れに向けた外資の流入期待などが相場を支えた。米中貿易摩擦に対する懸念などが重しとなり、指数は後場に一時、マイナス圏に沈む場面もみられたが、引けにかけて急速に上げ幅を拡大。結局、約1カ月ぶりの高値を付けてきょうの取引を終えた。セクター別では、医療・医薬の上昇が目立ったほか、食品、石油、石炭、酒造などが高い。半面、航空、ソフトウエア、電子・ITが軟調だった。
A株市場では、医療・医薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)が6%超上昇したほか、上海復星医薬(
600196)や美年大健康産業控股(
002044)が大幅高。石炭株の陝西煤業(
601225)や中国神華能源(
601088)、酒造株の貴州茅台酒(
600519)や宜賓五糧液(
000858)が上昇。石油株のペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)も買われた。半面、航空株の中国国際航空(
601111)や中国南方航空(
600029)が逆行安。IT・テクノロジー関連の紫光(
000938)や京東方科技集団(
000725)、電力株の中国長江電力(
600900)が軟調だった。
上海B株指数は0.34%高の322.00ポイント、深センB株指数は0.56%高の1101.24ポイントとともに反発した。