2018-05-09 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】もみ合う展開か、本土市場の動向に注目
9日の香港市場はもみ合う展開か。ハンセン指数は前日に心理的節目の30000ポイントを回復するなど大きく上昇した後とあって利益確定売りが出やすい環境。米ドル高が加速の動きをみせていることに加え、米中の貿易摩擦やイラン核問題も懸念材料として意識されよう。一方、前日の中国本土市場で上海総合指数が約3週間ぶりの高値を付けた。本土市場は6月からA株がMSCI新興国株指数に組み入れられるのを前に、先高観が広がり始めている。本土から相互取引制度を通じた香港株売買が前日に大幅な買い越しとなり、2月下旬以来の高水準となったことも相場を支えよう。
なお、8日のNY株式相場はほぼ変わらず。トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明し、ダウ平均は一時、大きく売られる場面もみられたが、ほぼ横ばいで終了。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数はわずかながら続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。欧州金融大手のHSBC(
00005)、香港地場系銀行のハンセン銀行(
00011)、中国IT大手のテンセント(
00700)が香港終値を上回った一方、本土大型銀行の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)が下回って引けた。