8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.79%高の3161.50ポイントだった。深セン成分指数も0.76%高の10707.80ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4437億8500万元。
上海総合指数はおおむねプラス圏で推移した。小安く寄り付いた後、すぐに切り返すと前場は堅調に上げ幅を広げた。中国預託証券(CDR)の細則が2−3カ月以内に発表されるとの観測報道に加え、午前に発表された4月の貿易統計(米ドル建て)で輸出入がともに市場予想を上回ったことなどが好感され、市場心理の改善につながった。指数は後場入り後3170ポイント付近で上値の重さが意識され、その後は3160ポイント挟んだ小動きに終止した。結局、指数は4月12日以来、約3週間ぶりの高値で終えた。
A株市場では、中国太平洋保険(
601601)、中国平安保険(
601318)など保険株や、中国銀行(
601988)、中国農業銀行(
601288)など銀行株が軒並み高となり、相場の上昇をけん引。自動車大手の上海汽車集団(
600104)、BYD(
002594)、不動産大手の万科企業(
000002)、保利房地産(
600048)などもそろって買われた。一方、原油高を嫌気し、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)が売られたほか、オンラインゲームのプラットフォーム運営業者の三七互娯網絡科技(
002555)、ITサービス事業者の紫光(
000938)などハイテク株の一角が下落し、相場の足かせとなった。
上海B株指数は0.45%高の321.29ポイントと続伸、深センB株指数は1.01%高の1098.59ポイントと4営業日続伸。