8日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.17%高の30345.95ポイントだった。中国企業指数は1.57%高の12154.77ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で565億6400万HKドルだった。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の30000ポイントを回復し、次第に上げ幅を広げた。前日の米株高やきょうの本土市場の上昇により地合いが改善。幅広いセクターで買いが優勢となった。7日のNY市場で米アップルなどIT株が上昇したことで、香港市場のハイテク株も買いを集めた。本土の保険会社が保険保障基金に拠出する資金を税制面で優遇すると中国財政部が発表し、材料視されたもよう。ただ、指数が10日移動平均(前引け時点で30336.52ポイント)を超える水準では伸び悩んだ。
個別では、中国IT大手のテンセント(
00700)が反発して相場をけん引した。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)も大きく買われた。前日大引け後発表した4月の新車販売台数が前年同月比49%増だった吉利汽車(
00175)は大幅に続伸。大型金融株の中国平安保険(
02318)、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、中国工商銀行(
01398)が総じて堅調だった。半面、石油株のCNOOC(
00883)、通信株のチャイナ・ユニコム(
00762)が反落した。