3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.64%高の3100.86ポイントだった。深セン成分指数も1.12%高の10458.62ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4074億5600万元だった。
上海総合指数は安く始まると、前場はマイナス圏でもみ合った。きょうから米財務長官などが中国を訪問するのを前に、トランプ政権が通信機器大手の華為技術(ファーウエイ)と中興通訊(
00763)による製品販売の規制を検討していると伝わり、米中貿易摩擦の激化懸念が投資家心理を重くした。ただ、指数は3060ポイントを下回る水準で底堅さを確認すると下げ幅を縮小。後場入り後にプラス圏に浮上すると、その後は上げ幅を広げ、節目の3100ポイントを回復した。セクター別では証券株が軒並み高。中国スマホ大手の小米(シャオミ)が香港証券取引所に上場申請を提出したことを受け、香港上場後に同社が中国預託証券(CDR)のかたちで本土市場に上場することへの期待が高まった。航空もほぼ全面高。朝方に売られていたソフトウエアや通信は後場に入って上昇に転じた。半面、医療、保険、銀行がさえなかった。
A株市場では中信証券(
600030)や招商証券(
600999)など証券株が高い。航空株の中国南方航空(
600029)や中国国際航空(
601111)、IT・テクノロジー株の三七互娯網絡科技(
002555)や京東方科技集団(
000725)、酒造株の江蘇洋河酒廠(
002304)や宜賓五糧液(
000858)も大きく買われた。半面、建材株の安徽コンチセメント(
600585)が逆行安。非鉄金属株の洛陽モリブデン(
603993)、不動産株の万科企業(
000002)も大幅安。上海浦東発展銀行(
600000)や平安銀行(
000001)など銀行株が軟調だった。
上海B株指数は0.35%高の317.13ポイントと3営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.24%安の1069.98ポイントと5営業日ぶりに反発した。