3日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比0.16%安の3076.32ポイントだった。深セン成分指数は0.13%安の10329.19ポイントと3日ぶり反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2099億5300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、その後もマイナス圏で推移した。きょうから米財務長官などが中国を訪問するのを前に、トランプ政権が中国通信機器大手の華為技術(ファーウエイ)と中興通訊(
00763)による製品販売の規制を検討していると伝わり、米中貿易摩擦の一層の激化を懸念する売りが先行。中国人民銀行(中央銀行)によるきょうの公開市場操作(オペ)が差し引き700億元の資金吸収となったことなども相場を重くした。指数は前場中盤に3050ポイント台まで下げる場面もみられたが、前引けにかけて急速に下げ幅を縮めた。セクター別では、保険や銀行の売りが目立つほか、医療・医薬、ソフトウエア、通信などが軟調に推移している。半面、証券が逆行高。航空、貴金属が買われている。
上海B株指数は0.22%安の315.32ポイント、深センB株指数は0.72%安の1059.71ポイントだった。