2018-05-02 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行も上値の重い展開か、イベント控え様子見ムードも
休場明け2日の香港市場は買い先行で始まるか。1日の米NY相場はダウ平均が3営業日続落したものの、ITセクターの上昇にけん引されたナスダック総合が反発した。引け後に市場予想を上回る増収増益決算を発表した米アップルは時間外取引で大きく上昇している。香港市場でもハイテク株への買いや、4月末で締め切られた香港・本土重複上場銘柄の四半期決算を受けた物色が続くだろう。
一方、米中のイベントを控え上値は重い展開か。米国では1−2日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されているほか、週末にかけて貿易統計や雇用統計が発表される。3−4日には米国の財務長官や通商代表部(USTR)代表などの訪中も控えており、結果を見極めたい投資家の様子見ムードが広がりやすい。また、米ドル高が再び加速の動きをみせており、香港を含む新興国からの資金流出懸念が意識される可能性がある。
なお、きょうの取引から中国本土市場と香港市場の相互取引制度(ストックコネクト)の1日当たり投資限度額が拡大される。香港市場の投資家による上海A株売買(滬股通)と深センA株売買(深股通)の限度額がそれぞれ1日当たり520億元(従来は130億元)、上海市場と深セン市場の投資家による香港株売買(港股通)の限度額がそれぞれ1日当たり420億元(同105億元)に引き上がる。