27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.23%高の3082.23ポイントだった。深セン成分指数も0.31%高の10324.47ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4120億7900万元。
上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退の値動きに終始し、相場の方向感を欠いた。前日に続落してほぼ全セクターで下げただけに、割安感に注目した買いが相場を支えた。中盤は通商摩擦の深刻化を警戒する売りが重荷だったものの、心理的節目の3000ポイントに接近する水準で下値の堅さを確認すると切り返した。メーデー連休を前に商いはやや低調だった。セクター別では証券と航空が全面高。医療・医薬や環境保護関連、石炭も買われた。一方、ソフトウエアや電子部品、食品・飲料が売られた。
A株市場ではペトロチャイナ(
601857)などエネルギー資源株と中国工商銀行(
601398)など金融株が総じて買われ、相場を支えた。空港運営の上海国際機場(
600009)、高分子材料メーカーの康得新復合材料集団(
002450)、スマートフォン部品メーカーの欧菲光科技(
002456)が高い。一方、中国平安保険(
601318)と子会社の平安銀行(
000001)の下落が目立った。前日大引け後に四半期決算を発表した内蒙古伊利実業集団(
600887)はストップ安。音声認識の科大訊飛(
002230)と家電の珠海格力電器(
000651)が大幅に続落した。
上海B株指数は0.34%高の318.89ポイントと3日ぶりに反発。深センB株指数は0.22%安の1077.76ポイントと3日続落した。