26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続落。終値は前日比1.38%安の3075.03ポイントだった。深セン成分指数は2.42%安の10292.12ポイントと続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4249億5000万元。
上海総合指数は小高く寄り付いて始まったものの、直後にマイナス圏に沈むと節目の3100ポイントを下回った。週末のメーデー連休が近づき、手じまい売りが出やすいなか、中国人民銀行(中央銀行)によるきょうの公開市場操作(オペ)が差し引き1500億元の資金吸収となったことや、米司法省による華為技術(ファーウェイ)への調査が報じられたことを受けて投資家心理が悪化。保険業への監督管理の強化、金融機関の資産管理に関する新たな規制が間もなく発表されると伝わったことも売りを加速させた。指数は中盤に3080ポイント台でのもみ合いを続けたが、後場に入るとほぼ全セクターで売りが優勢となるなか、ずるずると下げ幅を広げた。
A株市場では、中国平安保険(
601318)や新華人寿保険(
601336)など保険株が大幅安。17年12月決算が増益となった一方で無配を発表したエアコン最大手の珠海格力電器(
000651)が9%近く下落。テクノロジー株の三安光電(
600703)や欧菲光科技(
002456)、医薬株の上海復星医薬(
600196)や江蘇恒瑞医薬(
600276)、不動産株の万科企業(
000002)、酒造株の瀘州老窖(
000568)なども大きく売られた。半面、航空株の中国南方航空(
600029)や中国国際航空(
601111)が買われた。
上海B株指数は0.79%安の317.80ポイント、深センB株指数は1.03%安の1080.17ポイントとともに続落した。