26日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.70%安の30114.91ポイントだった。中国企業指数は0.62%安の12019.11ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で521億1400万HKドルだった。
ハンセン指数は朝高後にマイナス圏に沈み、下げ幅を拡大。一時は心理的節目の30000ポイントに接近する場面があった。米長期金利の上昇と米ドル高を背景に域内からの資金流出が警戒された上、中国本土相場の下落が嫌気された。米司法省が中国スマートフォン大手の華為技術(ファーウェイ)を捜査中との報道を受け、ハイテク株に売りが出た。また『上海証券報』は、「国家隊」と呼ばれる中国政府機関や傘下投資会社などが1−3月期に銀行・不動産セクターの持ち株を減らしたと伝えた。外電によれば、中国金融機関が商業銀行による消費者向け金融や不動産業向け融資のリスク検査を進めている。中国人民銀行(中央銀行)がきょうの公開市場操作(オペ)で資金供給を見送ったことも、投資家心理を冷やしたもよう。
個別では、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)が下げ、相場の重荷となった。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が大幅に続落。中国IT大手テンセント(
00700)も売られた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が安い。半面、前日に急落した豚肉大手の万洲国際(
00288)が反発。石油株のCNOOC(
00883)、朝方に四半期決算を発表したサンズ・チャイナ(
01928)も買われている。