25日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比1.01%安の30328.15ポイントだった。中国企業指数は1.23%安の12094.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で980億600万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで安く寄り付くと、終日マイナス圏で推移した。米長期金利が2014年1月以来となる3%を上回り、資金流出懸念が広がったことに加え、前日に大幅高となった中国本土市場が軟調に推移したことなどが相場を重くした。指数は序盤に下げ幅を広げると、その後はおおむね30300ポイント台でのもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)が大幅安となり、4カ月半ぶりの安値を付けた。前日大引け後に1−3月期決算を発表した豚肉生産大手の万洲国際(
00288)が9%超の下落。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、不動産大手の華潤置地(
01109)も大きく売られた。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)は11営業日続落となった。半面、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が逆行高。電力大手の華潤電力控股(
00836)や香港不動産投資会社の九龍倉置業地産(
01997)が堅調だった。
H株では、第三者割当増資を発表した北京汽車(
01958)が大幅安。建材株の安徽コンチセメント(
00914)、証券株の広発証券(
01776)、医薬株の国薬控股(
01099)も大きく売られた。半面、1−3月期決算で市場予想を上回る増益を発表した自動車メーカーの長城汽車(
02333)が逆行高。航空株の中国東方航空(
00670)や中国南方航空(
01055)、電力株の華能国際電力(
00902)が買われた。