25日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.84%安の30378.89ポイントだった。中国企業指数は0.75%安の12152.49ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で516億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継いで安く寄り付くと、その後もマイナス圏で推移した。前日に米長期金利が2014年1月以来となる3%台に乗せ、資金流出懸念が広がったことに加え、中国本土市場が軟調に推移したことなどが相場を重くした。指数は序盤に一時、30250ポイント付近まで下げ幅を広げる場面もみられたが、その後は20日移動平均(前引け時点で30377.69ポイント)付近まで戻してもみ合いを続けた。
個別では、IT・テクノロジー株のテンセント(
00700)、舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が安い。前日大引け後に1−3月期決算を発表した豚肉生産大手の万洲国際(
00288)が9%近く下落。不動産株の万科企業(
02202)や信和置業(
00083)、石炭株の中国神華能源(
01088)も大きく売られた。半面、1−3月期決算で市場予想を上回る増益を発表した自動車メーカーの長城汽車(
02333)が逆行高。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、航空大手の中国国際航空(
00753)、電力株の華潤電力控股(
00836)や華能国際電力(
00902)が堅調だった。