2018-04-25 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り先行で始まるか、米株安や米長期金利上昇が重し
25日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ売り先行で始まるか。24日のNY株式相場は主要3指数がそろって大幅安。ハイテク株の急落や、米長期金利が2014年1月以来の3%台に乗せたことが投資家心理を冷やした。香港市場でもハイテク株への下げ圧力や、米長期金利の上昇による資金流出懸念が相場の重しとなろう。24日の香港株の米国預託証券(ADR)は、IT大手のテンセント(
00700)、本土銀行株の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)、保険株のAIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)などが香港終値を下回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約130ポイント下回る水準で寄り付くことになる。
一方、前日の中国本土相場は、中国政府が内需拡大を進めるとの見方が広がり大幅高となった。本土から相互取引制度を通じて香港市場に投資する「南向き」資金が流入に転じるなか、四半期決算で好業績を発表した銘柄などへの買いが相場を支える展開もあり得る。なお、きょうから本土で商業銀行を対象とする預金準備率の引き下げが実施される。